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彼岸入り

こんにちは、まめ助です。

こちらは台風一過ですっかり秋の空気です。

気温が最低・最高ともに4~5度下がったので肌寒いと感じます。

 

ただ、同じような気温でも関東では残暑だと言われます。夏の気温の差を思わせます。同じ日本でも西と東で気候が全く違った今年の夏がよく分かります。

 

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さて、今日9月20日は彼岸入りです。

23日の秋分の日は彼岸中日、26日は彼岸明けです。

 ※お岸の初日が彼岸入り、終りが彼岸明け、春分の日又は秋分の日を中日がです。

 

彼岸とは

 

お彼岸は年に2回あることはご存知のことと思います。春と秋ですね。

春彼岸(3月)は春分の日の、秋彼岸(9月)は秋分の日のそれぞれ前後3日間の計7日間の期間のことを指しますが年によって日は微妙に違います。一般的に春は3月21日頃で秋9月23日頃です。この頃は季節が変わりお墓参りしやすい安定した気候になります。

🐶 安定した気候が続けば良いですね。

 

また、期間ではなくこの間に行われる彼岸会を指す場合もあります。

 

彼岸の由来

元々は仏教の

『煩悩に満ちた現世である此岸(しがん)を離れて修行を積むことで煩悩を脱し悟りの境地に達した世界である彼岸に到達する』

という思想から生まれたと言われていますが普段使う彼岸の意味は修行を積んで悟りを開くというよりも彼岸の期間に行われる彼岸会(ひがんえ)を指すことが多いようです。

 

歴史

宇津保物語や源氏物語などに彼岸の記載がありますので平安中期には彼岸や彼岸の仏事が定着していたようです。

 当時は浄土思想が盛んで真西に沈む太陽を見て西方極楽浄土を思い描く日想観という修行が盛んに行われていた時代です。この修業を行うことで極楽浄土に行けると信じられていたので、お寺で法要を営むようになったと言われています。

 日想観

極楽浄土を見る修行の一部で、西に沈む太陽を見て太陽の丸い形を心に留めるという修行法です。

 

彼岸の墓参りは日本だけの風習

お彼岸の期間に先祖供養のためのお墓参りに行く人は多いですが、このお彼岸のお墓参りは日本だけだと知っていますか?

それは日本人の文化に理由があると言われています。

元々農耕民族である日本人は古代より種まきの春には1年の豊作を願い収穫の秋には太陽とご先祖様に収穫を感謝する習慣があり、それがお彼岸のお墓参りにつながったと考えられています。

そして現在の春分の日と秋分の日にもその思いを込められており内閣府が発表している「国民の祝日について」でも春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」とされ秋分の日は「祖先をうやまいなくなった人々をしのぶ」と記されています。

 

しかし、お彼岸はお墓参りのためだけの日ではなく自身を省みる時でもあります。 

 

彼岸の本来の意味

煩悩を脱した悟りの境地のことを意味します。

三途の川をはさんで私達の住んでいる世界を此岸(しがん)と言い仏様の世界を彼岸(ひがん)と言います。彼岸はパーラミター波羅蜜(はらみつ)」という梵語(ぼんご)の漢音写で「到彼岸(とうひがん)」と訳され、その意味は「現実の世界(迷いの岸)から悟りの岸(仏の世界)へ到達する」です。

そのため、お彼岸には悟りをひらくための仏道修行をするための期間という意味合いもあり、普段仏道修行をしていない人も彼岸の期間中は西の太陽に祈りを捧げ煩悩を払っていました。

 

お彼岸は先祖へ感謝をするとともに自身を顧み反省するための修行の時でもあるのですね。 

では、どんな修行をするのでしょうか。

六波羅蜜(ろくはらみつ)

 極楽浄土に行くためにこの世から迷いや苦悩を断ち切るためには仏教界の六波羅蜜という教えを実践して悟りを開くことだと言われています。

 

六波羅蜜とは以下の6つの徳目のことで、これらを行うことにより浄土の世界に到達できると言われています。 

六波羅蜜

1.布施(ふせ)                   人に施しを与えること

2.持戒(じかい)               戒律を守り、省みること

3.精進(しょうじん)       つねに努力すること

4.忍辱(にんにく)           苦しくても耐えること

5.禅定(ぜんじょう)       心を落ち着かせること。安定させた状態で自己反省すること。

6.智慧(ちえ)                   正しく判断力をもち、ものごとの真実を見る目をもつこと。

 

これを実践することでお釈迦様が彼岸の世界に進むことができると言われていました。

日頃からこれらを行うことはなかなか難しいですので、彼岸の期間だけでも心がけて行おうという意味もあるそうです。

6つを一度に行うのは難しいならば1日1つずつ徳目を実践するといいかなと思います。

 

六波羅蜜と言えば六波羅蜜寺が頭に浮かびます。こちらにも説明がありますので宜しければどうぞ。

六波羅蜜とは - 六波羅蜜寺

  

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ところで、お彼岸と言えばオハギやボタモチが浮かびませんか?

仏壇にお供えしたり皆で食べたり多く作ったらご近所におっそ分けしたりしますね。

 楽しみです。 

お彼岸にはぼたもちやおはぎの由来は?

 どうしてオハギ・ボタモチと呼ぶのでしょう。ご存知の方も多いと思いますが、おさらいしてみましょう。 

小豆は縄文時代の古墳から発見されていることから日本人にとっては古くから生活に欠かせない身近な食品だったようです。

 古代では赤色には魔除けの力があると言われ、小豆は祝や儀式にはお赤飯や砂糖をまぜて餡子にして捧げられており、お彼岸のボタモチやオハギはこれが元となっているようです。

また、ボタモチやオハギのお餅には五穀豊穣、小豆には魔除けの意味を込められていて、ご先祖さまへの感謝と家族の健康を願って墓前やお仏壇にお供えするようになったと言われています。

  

『春はボタモチ』の由来

小豆の粒を春に咲く牡丹に見立てて「ぼたん餅」と言い、それが「ボタモチ」になったと言われています。

 

『秋はオハギ』の由来

萩の花が小豆の粒と似ていることから「萩餅」と言い、それが「お萩餅」そして「オハギ」という呼び方になったと言われています。

 

 オハギとボタモチの大きな違いはほとんどないようですが地域やお店、風習によって違いがある場合もあるようです。

例えば、こし餡を使ったものをボタモチと言い、粒餡やキナコをまぶしたものをオハギと呼ぶというような。

 

🐶 でも、おおよそ同じですよね。

 

 彼岸の期間にやること

何をすべきか特に決まっているわけではありませんが、ご先祖への感謝を込めて普段より丁寧にお仏壇や仏具を清めてお墓をきれいに掃除したいですね。普段は忙しくてなかなかお墓や納骨堂へお参りに行けない場合でもこの期間にお墓掃除や墓石の手入れなどをするのも良いかもしれません。

  

彼岸の期間中、どこかでお墓参りや六波羅蜜を行っててみてください。

 

日本の暦は中国で行われていたものを由来とするものが多いのですが長い歴史の中でその形を変えたものが多く、そのほとんどのものにご先祖への感謝の想いや農作物収穫への祈りが加わり日本独自のものとなっています。これこそが日本人の根本なのですね。

では、またです。