思いのままに

暦に導かれ毎日を豊かに過ごしたい

勤労感謝の日

 

こんにちは、まめ助です。

今日は勤労感謝の日です。

1948年に『勤労を尊び、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう日』として法律で定められた国民の祝日です。

 

しかし今日はそもそも、古代日本で新嘗祭という祭事が行われていた日だということをご存知でしょうか。今日のニュースを見ていると何処かで必ずこのことは話されますがサラッと言われるので聞き逃すかもしれません。

 

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嘗祭とは

その年に収穫された五穀【米・麦・栗・豆・黍(きび)または稗(ひえ)】を天皇が宮中の神殿に供えてその収穫に感謝し翌年の豊作を祈念するという祭事です。

皇室において最も重要な行事なのですが、ただの宮中行事としてではなく国民全てが共に祈りを捧げる国民的行事でした。

 

なぜなら昔は今のように食べるものがなければ輸入すれば良いというわけにはいかなかったのでその年の収穫は全国民の糧で生死に関わりますので国民全員で祈ったのです。

 

歴史

おそらく史書に書かれる遥か昔から行われていたと考えられますが史書では『日本書紀』に飛鳥時代の第35代皇極天皇(重祚して第37代斉明天皇ともなる)の時に行われてたと書かれているものが初見のようです。

戦国時代に戦乱のため一時中断されていましたが江戸時代に入って第113代東山天皇の代に大嘗祭として復活し第115代桜町天皇の代に新嘗祭が完全に復活したと伝わっています。

 

新嘗祭は毎年行われるものを言い、新天皇が即位後初めて執り行う新嘗祭を特別に大嘗祭と言いました。

 

11月23日になった理由

旧暦では毎年11月第2卯の日に行われていたと言われますが明治に入り太陽暦が採用されると新嘗祭が年越しの1月になってしまっため年内に収まるように11月23日に定められました。

 

新嘗祭から勤労感謝の日へ

新嘗祭は代々の天皇が直々に執り行う祭事の1つでした。

第二次世界大戦後のGHQ占領下時のGHQは天皇家にちなんだ行事が残ることを憂慮したため失くすよう指示しましたが日本人にとって大切な日ですので当時の関係者は天皇家との関わりを希薄に見せて『勤労へ感謝する』国民の祝日とすることによりこの日を残しました。このような祝日は文化の日にもありましたね。

 

現在では表向きは新嘗祭との関係を失くしたように見えますが各地にまだその風習は残っています(旧暦で行われる所もあります)し皇居では今も変わらず天皇ご自身が天皇家の行事として執り行われています。

このことはを日本人として知らなくてはいけない事実ですね。ニュースでも短いですが報道されますので見てください。

 

 なお、アメリカには”Labor Day(訳;勤労の日)”や”Thanks Giving Day(感謝の日)”というものがあります。そのためこれらを模して「勤労感謝の日」と名付けられたと考えられますね。

詳細は分かりませんがこの日が大切な日と考えて残すことに尽力した人がいると言うことだけは明らかな事実です。

 

収穫の喜びを忘れられつつある日本

現在の日本は農業などの食物の生産の場と一般生活との間に壁があるように思います。スーパーに行けば新鮮な野菜も果物も肉も魚も何でもあるのが当たり前で値段が高いか安いかだけが興味の対象となっています。

ここ数年の異常気象や自然災害は種々の農家を悩ませています。作物だけでなく漁業や畜産も含め産物を収穫できるということは当たり前ではありません。

新嘗祭は神に感謝する日ですが、勤労感謝の日と言う名の元に今日だけでも収穫の喜びというものを考え食材を与えてくれている農家の方々への感謝の意を示すべきだと思います。

勤労への感謝の日は勤労への感謝の日ではないという考えもありますが、現代にこそ必要な日だと思います。

 

では、またです。